2018-11-19

Huancayoの老舗レストランOlimpico

11月19日(月)、Huancayo(ワンカーヨ)滞在第1日目の朝は寝坊したため、ホテルで朝食を食べた私たち。
そしてお昼ご飯は、この町に来た一番の目的を果たすべく、Huancayo一の老舗レストラン「Restaurante Olimpico」で食べることにしました。
この年(2018年)、開業からなんと!!77周年を迎えるそうです。
私の生まれる前からこの地でこのレストランがあったなんて、もう本当にびっくりです。
このレストランはベジタリアン専門ではありません。
どちらかというと、伝統的なペルーの山岳地帯の料理を得意とするレストランです。
この町5回目の私たちは、来る度にこのレストランに食べに行っています。
では伝統料理を食べましょうね。

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Huancayoの老舗レストランOlimpico最初に注文した料理はこちら、ペルーはおろか、アンデスでは最もポピュラーになっているこの町発祥の前菜です。
名前は「Papa a la huancayna」(パパ・ア・ラ・ワンカイーナ)です。
この町の名前まで付いたこの料理、一説によると、海岸にある首都のLimaからこの町まで、鉱山の物資を運ぶために建設された「ペルー中央鉄道」(今も貨物は運行しています)の建設現場で働く労働者のために、Huancayo出身の女性が考えた料理だそうです。
高地で採れるジャガイモを簡単にお腹いっぱい食べられるように工夫された料理だそうで、ペルー原産の黄色いあまり辛くない唐辛子とチーズと牛乳をミキサーで滑らかに混ぜてそれを茹でたジャガイモにかけて食べる、素朴な料理です。
とてもおいしいので、それが今ではアンデス中に広まりました。
今まで私が食べた、どこのものよりもこの老舗レストランの「Papa a la huancayna」はおいしいです。
そこで今回も、味をここでもう一度確認したくて、一番にこのレストランに食べに来たんです。

Huancayoの老舗レストランOlimpicoこちらはペルーの国産地粉で作られた、素朴なパン。
オレンジ色のは、ピリッと辛い唐辛子ソースですので、パンにはたくさんつけないようにしないとね。(笑)

Huancayoの老舗レストランOlimpicoさて、今回の旅行で2回だけ食べた「肉」の最初がこの料理です。
これは「Aji de gallina」と呼ばれるペルーではどこでも食べられるほどポピュラーな料理です。
Aji(アヒ)は唐辛子という意味、Gallna(ガジーナ)は雌鶏という意味です。
これはインカの時代からの料理と、植民地支配をしたスペインの料理が合体したと言われるほど、起源が古い料理です。
なぜ「雌鶏」とわざわざ言うかというと、卵を産んで歳をとり、廃鶏にした鶏の肉を使うからです。
硬くてゴムのような肉を、よく煮込んで出汁を取り、出汁は別の料理に使います。
その肉をほぐして使うので、あっさりとしています。
なので、ペルー原産のピーナッツをよくすりつぶして入れて、コクを補っているんです。
実はこの料理、老舗レストランの「オリンピコ」のメニュー表に載っていないんですよ。
つまり「裏メニュー」(笑)。
でもお願いすると、いつも快く作っていただけるのがありがたいです。
そしてこのレストランのは特別おいしいので、いつもこの裏メニューを頼んでしまいます。
今回は、今までの印象よりも甘めに感じました。
最近ペルー料理に「Nikkei」というジャンルが登場し、日本食が結構浸透してきています。
その影響で、甘い料理が増えたような気が、今回の旅行でしました。
タンボ・ロッジではこれをヴィーガン化して時々作っています。

Huancayoの老舗レストランOlimpico創業77年の老舗レストラン、壁の写真はその77年前のものみたいですね。
こんな時代からやっているなんて、素晴らしいです。

Huancayoの老舗レストランOlimpicoあ~~、食った食った!!、久しぶりにペルー料理の王道を食べましたからね。

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