秘境からの長い帰り道
2018年11月30日(金)、11月最後のこの日、私たちは秘境Andamarca&Mayobambaの旅を終え、出発点のアンデスの町「Ayacucho(アヤクーチョ)」へと戻りました。
行きにパンクや検問に捕まるなどのアクシデントがあり、予想時間より大幅に遅れて約12時間半もかかったので、帰りもそれなりの覚悟で臨みました。
だってくねくねのすごい山道を、約315Kmも行かなければならないですから。
だからね、前の日にAndamarca(アンダマルカ)の町で地粉で作ったおいしそうなパンをしこたま買い込み、ミネラルウォーターも3本も持ち込みました。
しかし帰りは割とスムーズで、実際かかった時間は約10時間くらいでした。
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朝5時半にホテルを出て、小型バスが止まる会社の連絡事務所兼お店へと向かいました。
ホテルのご主人がありがたいことに、そこまで私たちを送ってくれました。
そしてチケットを売るおじさんに、「この人たちはAyacuchoまで行くから、座らせるように」と声をかけてくれました。
チケット売りのお店のおじさんは、携帯電話でバス会社に電話しています。まだまだアナログですね、こういうところが。(笑)
そして時間通りにバスが来ましたよ~~、正確さにびっくりです。
しかし、席は満席でした。私たちは途中から乗ることになるので立ち席かな?。と思ったら、なんと!!座れました。
ホテルのご主人の声掛けと、バスの車掌さんのおばちゃんの力添えからです。
おばちゃんは、より遠くへ行く人優先で座らせている様子。
私たちは何せ終点までですからね、一番遠いところまで行くんですから。
中々退かない近間までのおばちゃんがけんか腰でしたが、やはり百戦錬磨の車掌のおばちゃん、すごい迫力で退かしちゃいました。(笑)
しかしまあ、めちゃ混みですよ、このバス。
もう少し本数増やせばよいのにねぇ。
Andamarcaへ来るときは、深夜だったから真っ暗で何も見えませんでしたが、帰りは朝だから景色が良く見えました。
こんな綺麗な沼のそばを走っていたんですね。
そして、行きにパンクして、タイヤを深夜交換した街、「Huaicahuacho(ワイカワーチョ)」を難なく過ぎ、バスは山越えへと突入します。
どんどん山を登っていくミニバス。
人の気配のない広大なアンデスの山々が広がります。
行きは真っ暗だったから、全然景色が見えなかったけれど、こんなすごいところを走っていたんですね。
道はだんだんと標高を上げ、そして崖の上の方を走るようになってきました。
一応簡易的な舗装がしてあるとはいえ、道は細くくねくねで、下を見ると千尋の谷が迫ります。
高所恐怖症に支配人は、こんな景色を見ないようにしているみたいですよ。(笑)
かなりのスリル感のある道でしょ、ここ。
もちろんガードレールなどという気の利いたものは存在していません。(笑)
うひゃ~~、すごい高度感!!。
一発落ちたらもうおしまいです。
さすがに私もハラハラ。
でも運転手さんの運転は、結構慎重な人みたいなので、安定感があり、少し安心感がありました。
うわっ!!、対向車だ!!!。
こんな細い道での行き違いは結構怖いです。
なるべく左に寄らないでくださいね~~。
ペルーは右側通行だから、私たちのバスはちょっと有利だな!!。(笑)
そして標高約4000mの峠を越えて、「Huacaña(ワカーニャ)」という小さの集落へと下りて行きます。
そして集落を過ぎてさらに下の小さな川へ降りて渡り返し、またジグザグに登っていきます。
すごいでしょ、アンデスの秘境の道は。(笑)
行きの時に運転手さんがバスと乗客を残したまま、夕食を食べに行ってしまった町「Querobamba Sucre」に到着しました。
ここで私たちもランチタイムです。
この町はちょっとした町で、郡役所があるそうです。
だからこうしてミニバスのターミナルまであるんですね。
ターミナルの横は市場になっていて、トイレもあり、食べ物も売っていたりします。
私たちはせっかく前の日に買ったおいしそうなパンがあるので、それを食べましたが・・・。
私たちの乗っているミニバスは、右の車です。
「Querobamba Sucre」でホッと一息の後、バスはターミナルを出発しました。
そして再びアンデスの山越えです。
本当に大きめの町とは言え、「Querobamba Sucre」も他の地域と隔絶されていますねぇ。
ここだってかなりの「秘境」なんです。
いったい私たちは何処へ行くのだろうかというように広大でとりとめのない風景が続きます。
道は相変わらずくねくね道!!。
出た!!、いろは坂。(笑)
こんなところを登るんですからね。
また4000mの峠を越えて行きます。
だいぶAyacuchoが近付いてきました。
ここから終点まであと2時間くらいの峠で、ちょっとしたトイレタイムです。
トイレはというと・・・・その辺の岩陰です。(笑)
岩陰で用を足し、すっきりした顔の支配人。
あとはAyacuchoへ向けて、まっしぐらです。
行きよりも帰りの方が楽に感じました。
パンクもなく、警察にも捕まらなかったし、大きな荷物の積み下ろしもあまりありませんでしたから。
私たちがAyacuchoへ到着したのは、午後4時少し過ぎた時間でした。
まだまだ明るい時間につけて、うれしいです。
アンデス秘境の旅、この後もまだしばらく続きます。(#^.^#)