レインボーマウンテン「Winikunka」(2)
2018年12月10日(月)、クスコからツアーバスに乗ってやってきたレインボーマウンテン「Winikunka」。
私たちは引馬から下りて、最後の登りをゆっくりと歩いて登ります。
馬が入れる最後の所から、レインボーが見える場所に行くには、まずは峠まで登り、そこからさらにレインボーの地層の反対側へ登ります。
およそ標高差100m位なのですが、何せ標高が5000mを超えているために、数歩歩いてはハアハアと息を整えての登りです。
さあ、もう一息頑張りましょう。
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馬を降りたところからは標高5430mの「Nevado del Inca」(インカ氷河)が良く見えました。
登ってきた方を振り向くと、こんなに広大な風景が・・・・
やはり大陸、スケールが違います。
馬を降りて少し歩くと、もう息が上がっている支配人。
この蟻の行列をたどっていくと、山頂に行けるけど、まだまだ先が長そう!!。
どんどん歩く人に追い抜かれ、息を切らしながら登る支配人。
なんだかもうばて気味です。
馬を使ってよかったです。(笑)
峠に着きました。
そこにはなんと!!逞しく、スナックを売るお店が・・・・(笑)
茹でたトウモロコシや自家製カッテージチーズ、揚げジャガイモなどが売られています。
さすがはアンデス、袋菓子ではなく、地元で採れたものと言うところが素晴らしい。
峠から見る「Nevado Auzangate(アウサンガテ氷河)」標高6384mの迫力ある姿です。
これは峠まで登らないと見えない風景です。
峠越しに登ってきたのと反対方向を見ると、こんなに素晴らしい景色が広がっていました。
これだけでも来た甲斐があると言うものです。
すごい風景ですね。めちゃ綺麗だし、山肌の色が尋常ではありません。
これに満足したのか、支配人は「私はここまでにする」と言い始めました。
かなりばてちゃったのか、それとも空気が薄い中での急斜面の登りに怖じ気づいたのか!!
もう少し登らないと、レインボーは見えません。
せっかくここまで来ておきながら、レインボーを見ないと絶対に後悔しますからねぇ。天気も最高なのに。
暫らく説得する私。
やれやれ、やっと重い腰を上げる支配人。
こんなところで怖じ気付かないで欲しいです。私だってしんどい上に説得しなきゃいけないんだもんね。
わぉ~~、ついに、ついにレインボーが目の前に!!。
本当に七色ある山肌。
こんな風景がこの世にあるとはとても不思議!!。
なんでもこの山、かつては氷河に覆われていたのが、このところの地球温暖化で氷河が消え、こんな山肌が露出したと聞きました。
温暖化がなかったら見れなかったんですね。
ね、怖じ気付かずに登って良かったでしょ、支配人さん。
苦笑いの支配人の顔に笑ってしまいました。
山頂からはNevado Auzangateの氷河がさらに近くに見え、迫力満点です。
望遠レンズで撮影したNevado Auzangateの氷河。すごいですね。
わ~~い、登ったぜ!!!。
たまには私もはしゃがなくっちゃね。
さてここで私たちタンボ軟弱登山隊の習慣、「山頂でベジラーメン」の時間です。(笑)
今回のベジラーメンは、記憶に残る物語がありました。
それは・・・・
実は私たち、日本を出発した時点で、ベジラーメンを持ってくるのを忘れたことに気が付きました。
サンフランシスコで荷物を全部ひっくり返して調べたけれど、見当たりません。
ペルーでは普通のインスタントラーメンは売っていますが、「ベジラーメン」は見たことがありませんでした。
わ~~、参ったなぁ・・・。
でもね、、サンフランシスコのオーガニック・スーパーでこれを発見!!。
さっそく買いましたよ~~。
その時のうれしかったこと!!。
しかし2個もペルーのここまで持ち運ぶのはちょっと大変です。
だから1個しか買いませんでした。
しかも荷物の中に入れて運ぶと、麺が粉々になってしまって箸でつるつるっとラーメンらしく食べられないと思い、丁寧に運んで来たんですよ。
その苦労たるや・・・・相当なものでした。(笑)
やった~~、麺もあまり砕けていませんでした。
つるつると食べるベジラーメンのおいしさたるや、想像の域を超えた味でした。
レインボーマウンテンでベジラーメン、長年の夢がかなった瞬間です。(笑)
それにしても支配人、おいしそう。
さっきまでへばっていたのにねぇ。
1個しかないから、半分ずつですよ、支配人さん。
私もつるつるっと食べたいですからね。(笑)
あ~~、心に染み入る味、インスタントだけどめちゃくちゃおいしい!!。
レインボーマウンテンを横目に見ながらの、最高のベジラーメンです。
今までの最高所でのベジラーメン、おそらく今後もこの記録は破られないでしょう。
しかしここでラーメンとは・・・頂上で外人に写真まで撮られた支配人です。(笑)
相当ユニークだったんでしょうね。