2008-12-05

インカの塩とアンデスの春の風景

2008年12月 5日(金)、アンデス農家でごちそうをいただいた私たちは、「聖なる谷」の一角に、インカの時代以前から利用されている「塩田」を訪ねました。
そこは、標高3200mもある山の中!!💥そんなところになぜ「塩田」が・・・
この塩田、「インカの皇帝も食べていた」といわれるほど昔から利用されてきた塩田なんです。
ペルーを含むのアンデス山脈は、約3万年前に海底から隆起してできたと言われています。
「海水」をたっぷり含んだ土が盛り上がったんですね。
そうしてその3万年の間に、岩塩の層が出来、そこに浸み込んだ雨水が、少しずつその「塩」を溶かしながら地上に運んでくれているのです。
その「泉」の水を、千枚田に引き込んで、☀太陽と風🌀の力を利用して乾燥させ、、塩が作られていると言うわけなんです。

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インカの塩とアンデスの春の風景「Maras(マラス)」という場所にその「塩田」はありました。谷の向かい側から見ると、まるで「千枚田」のように「塩田」が広がっています。

インカの塩とアンデスの春の風景本当に「千枚田」ですね。
太陽と風の力だけで自然乾燥されて、塩は結晶化し、塩田の上にある製塩所で砕かれて袋詰めされています。
クスコの町では普通にどこにでも売られている塩なんです。

インカの塩とアンデスの春の風景塩田のそばに、「湧き水」があります。(少し温かいので、温泉のようです♨)そしてこの「湧き水」、とても塩辛いんです。
これが「インカの塩」の本当の源泉です。

インカの塩とアンデスの春の風景小さな水路を伝わって、「塩辛い泉の水」が「千枚田」に行き渡ります。
この塩、「インカのプラチナ」と呼ばれていて、インカ皇帝も愛用していたそうです。
この塩田、馬やロバを入れることができないために、すべて人力で作業しなければいけません。
だって馬やロバは、その辺に糞をしちゃいますからね。(笑)
何しろ食料品の一つなので、衛生的に作らないといけませんから。

インカの塩とアンデスの春の風景塩田の帰り道、パステルカラーのアンデスの風景がとてもきれいです。氷河を頂いた山は、「Chicon(チコン)」(標高5530m)です。

インカの塩とアンデスの春の風景展望台から、「Chicon(チコン)」(標高5530m)を背景に写真を撮りましょうね。
台地も少し雨が降る時期なので、緑色が増して、さながらアンデスの春の情景です。

インカの塩とアンデスの春の風景展望台からすぐ下に、「Urbamba(ウルバンバ)」(標高約2800m)の町が手に取るように見えています。
農民のおばちゃんが畑を降りていきました。

インカの塩とアンデスの春の風景そして、春に芽生えた草を食べに、羊さんたちの放牧の群れがやってきました。

インカの塩とアンデスの春の風景「Chicon(チコン)」山の氷河とアンデスの緑色の春の景色です。

インカの塩とアンデスの春の風景展望台のお土産屋さんで、ミーハーのこと葉のシェフの「みっちゃん」が何やら嬉しそうに買い物していますよ~~。(笑)

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