2013-11-01

なぜバスク地方が「食」で有名な町になったか

私達のバスク地方の食べ歩きを記事にする前に、なぜバスクがこれほど「食」で有名になった町なのかをお話ししなければいけませんね。
今や食の中で「世界最先端」と言われるバスク。
その理由は・・・・
同行した「朝倉さん」が詳しく書いているので、そちらの記事を引用させてもらっちゃいます。

引用開始ーー

王侯貴族の保養地として経済が成り立っていた街が廃れてしまいそのために市民が何をしたか?です。

女性の強い土地柄の男たちが美食倶楽部(訳すといやらしいが、本当の意味で美味しいモノを楽しむ女人禁制のクラブ)にて実力や身分の差を問わず料理のレシピを公開、
それは小さな店のお惣菜レシピから、外国で見て聞いて食べてきた大御所のレシピに至るまで、
様々なレシピをクラブの厨房で身分の差なく楽しみながら女抜きでレシピを交換、発展させ、自分の店でそれを自分なりのレシピや見せ方にアレンジしていったー

そうして街のレベルがどんどん上がり、バルの串に刺したタパス、ピンチョスから、合計すると15もの星付きレストランの存在まで食のレベルが持ち上がった。

人口18万の小さいサイズだからこそ出来たことなんだと実際来て見てわかりました。
食のレベルだけでなく、街も衛生的、海岸は毎日清掃、ゴミはなし!
人々も外国人にとても親切、治安ももちろんよい。
民宿のレベルも高い。

これが一軒二軒、高いレベルではないのです。
ほぼ全部なのです、

これは横連携で申し合わせしているのを感じます。
居心地よく美しく、美味しいものがあれば、
遠くからもまた人は出向く。
ワタクシもまた来なくちゃ!と思いましたもん。

人一人で出来ることは限りがあります。
人と力を合わせればすごく大きい力になる、

それをサンセバスティアンで学ばせてもらいました。
またここに来れるように!

ーー引用終わり

と、横着させていただきました。🤪

「美食倶楽部」と日本語で訳されているけれど、こちらでは「sociedad de gastronomica(ソシエダ・ガストロノミカ)」、通称「チョコ」と呼ばれています。
朝倉さんの記述にもあるけれど、バスク地方は伝統的に女性が強い地方で、行ってみればスペイン版「かかあ天下」の地域なのです。
だから、家では息が抜けない男たちが、女人禁制の「クラブ」を作り、そこで自分たちの料理自慢を競ったのだそうです。
皆の目の前で料理するものだから、当然「レシピ」もばればれ!!。
だから食の意識やレベルが上がると言うわけですね。

画像はクリックすると拡大します

なぜバスク地方が「食」で有名な町になったか写真は多くの人でにぎわうバスク地方の町「San Sebastián(サンセバスティアン)」の「BAR」がひしめく旧市街。
夜ともなれば、沢山の人出で賑わいます。

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