2019-04-19

グルテンフリーの嘘、本当(10)現代の小麦(4)

前回で、「現代の小麦」が生物的に人間に依存するあまり、「穂」から種が脱落しなくなってしまったということを書きました。
それはしかし、農家にとってはまことに好都合です。
だって、脱落したら、収穫できないですからね(笑)。
しかし、そこに重大な副作用が出来てしまいました。
それは、穂に種が付いた状態で、「発芽」してしまうと言う性質です。

小麦は気温が25℃以下になると、それまで小麦の中の栄養素を分解するための「酵素」を不活性にする物質がその活動をやめ、それにより、小麦の中の酵素が活性化します。
酵素が活性化されると、澱粉は糖分へと分解されるし、たんぱく質はアミノ酸へと分解されていき、小麦が発芽します。
しかし、小麦は「発芽」すると、製品にはなりません。
澱粉と蛋白質が変質するからです。
そこで、現在アメリカを含め、色々なところで行われている驚きの「発芽対策」があるんです。
それは・・・・・・

小麦の収穫直前に、空から飛行機で、あるいは大型の農業機械でなんと!!、小麦を枯らすために「除草剤」を撒き、小麦を枯らしてしまうのです。
枯れてしまった小麦は、当然のことですが、もはや「発芽」する能力はありません。
なので、小麦のたんぱく質や澱粉はそのまま残ります。
小麦農家はこれにより、本当に効率よく小麦を収穫できるのです。
そして、その「除草剤」は、今世界で問題になっている、「ラウンドアップ」です。
この問題は、色々なサイトに最近登場しました。
ラウンドアップに含まれる除草成分の「グリホサート」は特に問題視されています。
リンクを貼り付けておきますので、時間がある時に見ていただけたらと思います。
ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
新発見。BLOG(1)
新発見。BLOG(2)

画像はクリックすると拡大します

グルテンフリーの嘘、本当(10)現代の小麦(4)空から飛行機でまかれる除草剤のラウンドアップ。(新発見ブログの写真を拝借いたしました。)

そして、この除草剤を撒いて収穫した小麦は、日本にも大量に輸入されています。
もちろん輸入された時に、水際で除草剤の残留検査が行われ、基準値以下であることを確認し、市場へと流れて行くのです。
そう、「基準値以下」。
それは何を意味するかと言えば、基準値以下ではあるけれど、残留しているということです。
その残留については「はらぺこ散歩道 福岡市城南区の米屋・屋部商店のブログ」に詳しく出ています。
それによると・・・
(引用開始「除草剤グリホサートは、輸入作物の検疫項目の中でも主要なものです。それだけチェックされている農薬ですし、良く検出されている農薬です。ただし、 安全性の基準値より低い数字です。ただ、良く使われていますから、定量限界値を超えた量で検出され数字が出てきます。どのくらい残留農薬が残っているか、ほぼ正確に計ることができるくらいの量は残っていることになります。」
引用終わり)

ところでその基準値が、最近(2018年)緩和されてしまいました。
今までは小麦1㎏当たり、5mgだったものが、なんと!!6倍の30mgになってしまいました。
詳しくはこちらの「一般社団法人 農民連食品分析センター」のホームページを見てくださいね。
小麦以外でも、相当の基準値が緩和されているのが一目でわかります。
蕎麦やライ麦は、0.2がなんと150倍の30mgに、ヒマワリの種なんかはなんと!!0.1が400倍の40mgに引き上げられてしまいました。

このグリホサートを含む除草剤の使用率の統計があります。
アメリカの統計ですが、1998年と2012年の比較を見てみると、以下の通りです。
1998年は、春小麦で91%、デュラム小麦で88%、冬小麦で47%です。
2012年は、春小麦で97%、デュラム小麦で99%、冬小麦で61%と、驚くべき高率で使用されています。
この草を枯らす、いわば枯れ葉剤と言える成分の「グリホサート」は最近特に問題になっていて、腸内細菌を不均衡にしてしまうと言います。
それについては、英語サイトに詳しく出ていますので、良かったら見ていただければと思います。
こちらをクリック!!
そのサイトによれば、グルテンアレルギーの主因はラウンドアップの主成分の「グリホサート」であると、きっぱりと書かれています。
つまり、私の「グルテンフリーの嘘、本当シリーズ」のかねてからの主張通り、グルテンが悪いのではなく、別の要因である・・・ということになりますね。

このページを見る時間のない人のために、簡単なページもリンクしておきましょう。
こちら」です。
そして、それも見る時間のない人のために、そのページにある「表」を貼り付けておきましょう。

グルテンフリーの嘘、本当(10)現代の小麦(4)それがこちらの表です。
黄色い右肩上がりの棒グラフが、「セリアック病の患者数の推移」で、折れ線グラフが「小麦に対するラウンドアップの使用量の推移」です。
セリアック病は、グルテンアレルギーの重度の症状を有する病気です。
この表を見れば、一目瞭然のように、小麦を枯らすための除草剤が、グルテンを悪者にしてしまったということを読み取ることができるでしょう。

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