2019-04-19

グルテンフリーの嘘、本当(1)

最近「健康のためにグルテンフリーが良い」ということが言われています。しかし、タンボ・ロッジはその立場に立ってはいません。
そして「グルテンフリー」と言うには、、小麦を除去しただけではだめなのです。
その辺の情報が錯綜しているように感じるので、私が知る限りを、記事にしていきたいと思っています。
だけど、語り始めると極めて長くなってしまいますので、「グルテンフリーの嘘、本当」という題名で、12本の記事を書きました。
読んでいただけると嬉しいです。

第1話では、ちょっと、クイズを出してみたいと思います。
下に写真があります。
2種類の商品の写真です。
ひとつは「アリサン」が輸入している、お米から作ったライスミルクの「ライスドリーム・オリジナル」。
もう一つは「ミトク」が発売している玄米煎餅の海外仕様のパッケージの物です。
両者のそれぞれの原材料の写真も付けました。
「ライスドリーム」のパッケージには、「グルテンフリー」のマークが付いています。
一方の「玄米せんべい・黒ごま」には、「WHEAT-FREE」(ウィート・フリー)の文字。
「WHEAT-FREE」(ウィート・フリー)は、要するに「小麦フリー」という意味ですが、日本ではあまり使われていない印象ですね。
ではこの違いがなぜなのかを考えてくださいね。。
つまり、ミトクの玄米せんべい・黒ごまは、なぜグルテンフリーではないのでしょうか?。

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グルテンフリーの嘘、本当(1)お米から作ったライスミルクの「ライスドリーム・オリジナル」

グルテンフリーの嘘、本当(1)

グルテンフリーの嘘、本当(1)

グルテンフリーの嘘、本当(1)「玄米せんべい・黒ごま」

グルテンフリーの嘘、本当(1)質問の答えです。
ミトクの「玄米せんべい・黒ごま」は、原材料の中に「玄米米飴」を含むために、「グルテンフリー」とは名乗れません。しかし小麦は使っていないので、「ウィート・フリー」になるのです。
グルテンは、小麦だけに含まれるわけではありません。
「大麦」、「ライ麦」にも含まれています。
そのグルテンは、小麦のものとは別種のグルテンで、水を加えて練っても、粘りは出ません。
しかし、グルテン・アレルギーやグルテン不耐症の人は反応してしまいます。
だから、小麦を除いただけでは、グルテンフリーとは言えません。
大麦、ライ麦とその加工品も除かなくてはいけません。(米飴、麦芽飴、麦味噌、醤油など)。
そして、オーツ麦(燕麦)に関して言えば、それ自体にはグルテンは含みませんが、加工工程や製品の製造過程で、大麦やライ麦、小麦と混ざる可能性が極めて高いので、特に「グルテンフリー」という表示のないオーツ麦も避けなければいけません。
ミトクの原材料にある「たまり醤油」は、本来の作り方は、豆麹(大豆だけの麹)と塩と水だけで作る、「豆味噌」の製造工程とほぼ同じです。
しかし、最近は簡単に作るために、「麦麹」を入れてしまった「たまり醤油」が存在します。
だからミトクのせんべいの原材料の欄には、わざわざ「たまり醤油(大豆、食塩)」と明記しているのですね。
通常の醤油はほとんどが、小麦、又は大麦の麹で作るので、グルテンフリーとは言えないからなんですよ。

皆さま、小麦を避けただけではグルテンフリーとは言えないので、くれぐれもその意味について、慎重に使いましょう。
だって、セリアック病(グルテンアレルギーの病気)の人は、微量なグルテンでも命にかかわる恐れがあるからです。
そのあたりの詳しい資料は、「こちら」をご覧くださいね。

グルテンフリーの嘘、本当(1)米飴を使うために、米粉100%のスイーツであっても、「グルテンフリー」とは名乗れないタンボ・ロッジのヴィーガン・スイーツたち。
でも、「食品添加物」であるベーキングパウダーは使いませんよ(笑)。

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