精進料理のお店「皆随寺」

愛知県名古屋市の上飯田に、知る人ぞ知るとてもおいしい精進料理のお店があります。
お店の名前は「皆随寺」。
一元さんお断りという、こだわりのお店です。
しかも、「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重 2019 特別版」の「ミシュランプレート」（星獲得には至らなかったが、ミシュランの基準をクリアしている）に掲載されたんですって！！。素晴らしいですね。
でもシェフが「精進料理のお店」なのに、ミシュランガイドを見て来られた人たちは肉食系の人が多くて、違和感がある・・・と言っていました。（笑）

さて、２０２０年３月２４日（火）、豪華列車に乗って、伊勢からやってきた私たちは、いつもお世話になっている名古屋の自然食のお店「ヘルシングあい」の社長さんと待ち合わせをして、「皆随寺」へと向かいました。
このお店に初めて私たちが行ったのが、２０１４年１１月ですからね、もうかれこれ６年近く前になるんですね。
今回は４回目、本当に楽しみです。

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本当に目立たない入り口なので、うっかりしていると見過ごしてしまいそうですが、よく見ると、低い位置にお店の看板が掛けてありました。

まるで「茶室」に入るがごとく、小さい入り口から腰をかがめてお店に入るといった、ユニークな入り口です。
いかにも精進料理らしいですね。

この日のメニューがこちら、「口取り」が９品もあるのにびっくりです。しかし、めちゃくちゃ楽しみです。(^^♬♪♬~♫！
しっかりと「一元さんお断り」と書いてありますね。

「口取り」の９品が出てきました。まるでお弁当のようだけれど、一つ一つ手のかかった料理ばかりでびっくりです。
精進料理なので、「五葷抜き」（臭気の強い５つの野菜を抜く）にもかかわらず、素晴らしくおいしいです。
流石ミシュランガイド掲載店。
下左から時計回りで「イカもどき」、「鰻もどき」、「トマトのマリネ」、「かぼちゃ＆柑橘」、「鮑もどき」、「蒲鉾もどき」、「生麩２種」、「海老もどき」、真ん中が「食用ほうずき」で、もどき料理の多さにびっくりです。
しかし本当によく出来ていて、感心しきり！！。

ほらほら、まさに見た目も食感も「海老」ですよ、これ。海老独特の赤い色まであって、もうびっくりです。
これは「大豆」がベースで作られているとか。

イカもどきは刺身タイプです。おそらく「ナタデココ」から作られている感じです。

鮑もどきもかなりリアル！！。椎茸と里芋のマッシュみたいですよ。

このお店の鰻もどき、本当においしいです。そしてリアル！！。いくつでも食べられる～～。（笑）

口取りが終わり、「胡麻豆腐」です。しかも白と黒のツートンカラー。
お店のご主人曰く、胡麻を３０分、無心ですり鉢でするそうですよ。
２種類あるから都合１時間かかりますね。
しかも「無心の境地」が大切ですって。自分はここまでの域に達するまでに、１０年かかったとおっしゃっていました。

「筍の香味焼き」が焼き上がりました。丁寧に、しかも生のタケノコをじっくりと焼いてくださっていました。
写真では筍がありませんが、焼き上がったのを取り去った後になって撮影したためです。（笑）

そのじっくりと焼いた筍。これがまたとてもおいしい！！。
タケノコの香味焼きが並んだ先端には、梅を使ったマリネが置かれていました。（ちょっとわかりにくい写真ですが・・・）

「田楽」はこちら、赤いのが「生姜」、その下の青みのあるものが「牡蠣もどき」、その上のが「クリームコロッケ」、左のものは「高野豆腐」です。
野菜一つ一つの味わいが素晴らしいです。

メインディッシュは「釜飯」です。
上には山芋がかかっています。アルコールの火で目の前で炊き上げたものですよ、これ。

一人分は結構大盛り！！。しかしこの日は伊勢で１０㎞以上も歩いたからね、たくさん食べちゃおっと！！。（笑）

「汁物」は里芋が浮かんだ豆乳のスープです。濃厚で凄く味わいがありました。

酒豪のヘルシングあいの伊藤さん、かなりへべれけで赤ら顔！！（笑）
しかし、シェフとの話が盛り上がりすぎて、夜遅くなってしまいました。
気さくなシェフで、話し好きですが、静かに楽しみたい方はちょっと苦手かもね。!(^^)!

最後の和菓子付きの抹茶です。
和菓子は「大福」です。
もう本当に満喫した一日の締めにふさわしい手の込んだ料理の数々、シェフさん、伊藤さん、ありがとうございます。
大変ご馳走様でした。
名古屋へ行った折には、また食べに行きたいです。
ミシュランガイドに出てしまって、忙しすぎてシェフが体調を崩さないようにお祈りします。
でもね、「一元さんお断り」、しかも一日一組までのお店だから、心配することないですね。（笑）