アンデスの秘湯(15)Santo Tomas温泉
2018年12月6日(木)、この日はAbancay(アバンカイ)から有名な遺跡のマチュピチュ観光の拠点「Cusco」(クスコ)へと向かいます。
しかしその前に行きたいところがあるんです。
それは、今回の旅の中でも一番鄙びた温泉、めちゃくちゃワイルドな「Baños termales de Santo Tomas」(サント・トーマス温泉)です。
この温泉は、Abancayの町から車で40~50分ほど下った「Río pachachaca」(パチャチャカ川)の畔に自然に湧き出しているという温泉です。
温泉好きな私が、旅行前にペルーの温泉をネットで調べているときに、偶然見つけました。
そして今回の予定では、すぐ近くを通ることが判明!!。
これは行かないといけませんからね。(笑)
前日にAbancayのホテルにチェックインした時に、温泉の情報を詳しく聞いておきました。
実はネットで調べた時に、泊まったホテルの「Hotel Turistas」で、この温泉を含むツアーを申し込めると書いてあったから、このホテルに泊まったんです。
そこでホテルのフロントにツアーで行けないかを聞いたところ、「車を手配しますよ」と言われました。
どうやらこの日のお客様は私たちだけらしいです。(笑)
そして「ガイドも必要ですか?。」と聞かれたので、即座にお願いしました。
というのも、事前の調査によると、車を降りて山道を1Kmくらい歩かないといけないらしいです。
だからね、道に迷う心配があるし、下手をすると「山賊」に襲われる可能性もあります。(この辺りはあまり治安が良くありません)
だからガイドさんをお願いしました。
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まずはホテルのおいしい朝食をいただきましょう。
ここのコーヒーが超おいしかったです!!。
ペルーのコーヒーは何回か旅行記にも登場しますが、あまりおいしくないのが常です。
そんなコーヒーばかり飲んでいたからでしょうか、此処のコーヒーのおいしさにびっくり!!。
ビュッフェ方式の朝食だから、コーヒー2杯も飲んでしまいました。
もう一度機会があったらこのホテルに泊まりたいです。(笑)
ガイドさんは約束の時間(午前9時)にホテルのフロントにやって来ました。
でも歩いて一人で来たんですよ。
てっきり車に乗って来ると思っていた私たち。
とにかく宿に荷物を預け、温泉の着替えだけを持って出発!!。
まず街を歩きながら、少し町の歴史などを解説してくれました。
そしてタクシーを捕まえようとするガイドさん。
ええっ、車、手配してないんだ!!。(笑)
しかし温泉は僻地なので、なかなかOKしてくれるタクシーがありません。
やっとのことで1台つかまえることが出来ました。
こんなツアーってあるんですかねぇ。
そして出発。
まずは植民地時代の古い橋を見学します。
ペルーにはこういう橋がたくさんまだ残されています。
その橋のあたりから温泉まで歩いて行くのです。
標高約1700mのアマゾンの源流「Río pachachaca」(パチャチャカ川)にかかる古い石の橋。
とても風情があって美しいです。
昔の人はすべてこの橋を渡って、私たちがやってきたAndahuailas方面へと旅をしたに違いありません。
「Río pachachaca」(パチャチャカ川)の川沿いは、一面のサトウキビ畑になっています。
この辺りでは砂糖が名産みたいですね。
さて、車を降り、ガイドさんに導かれて山道を歩きます。
藪のような所を行くガイドさんと支配人。
ガイドさんをお願いしてよかったです。
こんな道、私たちだけでは迷ってしまうでしょう。
キャ~~!!支配人の絶叫が聞こえます。
崖を下りないといけないんですね。
ところが・・・実はガイドさん、道を間違えたみたいです。(笑)
これは崖を降りて、本来の道に戻る所なんです。
小さな川を渡ります。
ガイドさん、道を間違えた反省からか、支配人に優しいです。(笑)
後ろから歩いて来る人は、タクシーの運転手さんです。
きっと心配で見に来てくれたんでしょうね。
これだけ助けがあれば、治安面は心配ありませんね。
アマゾンの源流の「Río pachachaca」(パチャチャカ川)の脇に沸き出る自然な温泉!!。
素晴らしいアンデスの秘境です。
浴槽も、作られたものじゃなくて、自然そのもの。
手を突っ込んでみると、少しぬるめだけれど温かい温泉です。
ここが一つの湧き出し口。
このお湯はかなり熱い温度です。
ポコポコと音をたてながら湧き出しています。
わ~~い、ワイルドな温泉ににっこりの支配人。
この浴槽は日本人にはちょうど良い湯加減です。
しかしちょっと浅いかな。(笑)
丁度良い湯加減の所で充分体を温めた後、私は深い浴槽に入ってみました。
ここは少しぬるめです。だけど肩まで浸かって」、本当に気持ち良いです。
早めに上がった支配人と、ぬるいから長湯をする私。(笑)
川の流れる音を聞きながらの実にワイルドな秘湯、本当に素晴らしかったです。
そして湯上り後も体はポッカポカに温かいです。さすが天然温泉、しかも源泉かけ流し。(笑)
帰りにサトウキビの蒸留酒「Cañaso」(カニャッソ)を売るお店に立ち寄りました。
サトウキビの名産地だからね、醸造所も近くにあるらしいです。
ついついやや高級なタイプのを1本買っちゃいました。
でもこれから持ち歩かないといけないんですよねぇ。
まだ旅は続きますから・・・(笑)。