Astorgaのチョコレート博物館見学
2013年11月12日(火)、アストルガの町でお昼を食べた私たちは、アルベルゲ(巡礼者用宿泊施設)でシャワーを浴び、洗濯をしてから、チョコレート博物館に行くべく、町に繰り出しました。👍
チョコレートの原料は「カカオ豆」です。それは、新大陸のメキシコ原産です。
ということは、大航海時代に、スペインがメキシコの「アステカ帝国」を植民地にした時に、初めて旧大陸に持ち込まれたものなんです。
当時はメキシコではカカオは貴重なもので、貴族や将軍などの、位の高い人しか食べることが許されていなかったとも伝えられています。
そのカカオ豆がスペインに持ち込まれ、初めてそのチョコレートの製造工場ができたのが、この町「アストルガ」だったそうです。
そしてその後、このおいしいお菓子は多数の巡礼者により、ヨーロッパ各地へと広がって行きました。
チョコレートに「ミルク」を入れた「ミルクチョコレート」は、ずっと後の時代に、フランスで考案されたようです。
つまり、最初は「ビターチョコレート」しかなかったのです。
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チョコレート博物館は、細い路地の傍らに、ひっそりと存在していました。
世界で初めてチョコレートが作られた町の博物館だから、もっと派手で大きいかと思っていた私にとって、ちょっと驚きです。😲。
ではさっそく見学しましょうね。
入場のチケットを買い、展示室に入ると、古い時代のチョコレート作りの様子が、手に取るように分かります。✋
古めかしい色々な道具が展示してありました。
これは原料の「カカオ豆」。私も実は初めて見ましたよ~~。しかも、オーガニックの豆なんですね。嬉しくなってしまいます。☺
この石の板はいっつたい何?❓?。
実はこの後、ビデオを見せていただいて、昔ながらのチョコレート作りが良くわかりました。
チョコレートを作るには、まずは前の写真のように、カカオ豆を鞘から出して、乾燥させた後、軽く焙煎します。
それを粗挽きにすると、豆の薄皮がはがれ、簡単に風で飛ばして取り除けるんですね。
そしてその薄皮を取り除いた後の豆を細かく挽いて、この写真の様に反った石に乗せ、下から火であぶって石板を温め、そうして上に乗っている「棒」を前後させ、ゆっくりと滑らかにしていきます。
すると、カカオ豆の油脂分が「石板」の熱で融け始め、タラ~~リ・タラ~~リと下に置いてあるトレーへと滴り落ちて行きます。(ガマの油みたい!!🤣)
その融けたものに、砂糖を加え、更に滑らかにした後、「型」に入れて冷やし固めたものが、素朴な昔ながらのチョコレートになるというわけです。
こちらは昔ながらのチョコレート。「No tocar(ノー・トカール)」、さわるな!!と書いてありますね。
ついつい「味見」!!と思ってしまいます。🤣
そして、こちらは昔のチョコレートの型。こちらも「さわるな!!」ですよ。
この後、ここのショップで、その昔ながらの作り方で作ったチョコレートが売っていたので、買いました。
カカオ豆90%、80%、75%・・・・50%まで、色々な配合が売っていました。
味見して、50%はさすがに残りは砂糖なので、かなり甘いです。
カカオの香り豊かで、めちゃおいしいのはこの「カカオ90%」。かなり贅沢なチョコレートですね。
本当にめちゃくちゃおいしいんだもの。❣💥❣💥。
ついつい10枚も買っちゃった!!。🤣
でも、さすがにこれを担いで巡礼はできないです。
翌日に、この町を出発する前に「郵便局」で、バルセロナの友人宅に送ることにしました。✋だって一つが200g、10枚で合計2㎏にもなってしまいますから。