2016-11-12

Pastoruri(パストルリ)氷河までのトレッキング

2016年11月12日(土)、私たちのワラス滞在最後の日は、もう標高の高いところにも完全に慣れたし、思い切って日帰りで行ける「Pastoruri(パストルリ)氷河」までのトレッキングツアーに参加しました。
ワラスの民謡にもたびたび登場するこの美しい氷河には、私たちは33年前に一度登ったことがあります。
当時でも高山病でヘロヘロに疲れた思い出があります。当時は下痢していたし(笑)。
しかし、地球温暖化の影響を受けて、その当時よりもだいぶ氷河が後退しているそうです。
ということは、さらに余計に登らないといけないのね、っと少し意気消沈の私。
だけれど、この氷河は、この「Cordillera Blanca(白い山脈)」の中では、一番低いところにあるそうで、登山道が整備されたので、今でも日帰りで登りやすいのだそうです。
では出発です!!。
その前に、この氷河の美しさを歌ったワラスの民謡「Pastoruri(パストルリ)」をシェアしておきましょう。
歌うのはワラス出身の大御所の女性歌手「CHINITA CORDILLERANA」です。(こちらをクリック)

画像はクリックすると拡大します

Pastoruri氷河までのトレッキング氷河まで向かう途中に、美しい「Mururaju(ムルラフ、標高5688m)」が見えました。

Pastoruri氷河までのトレッキング炭酸の水が湧いている泉で一休みです。33年前のツアーでも、にも立ち寄った覚えがあります。

Pastoruri氷河までのトレッキングあら、おとぼけリャマちゃんが。(笑)これは観光客のために、変装しているんです。
リャマの変装、笑ってしまいました。

Pastoruri氷河までのトレッキングせっかくだから、飼い主の少年にチップを払って、記念写真撮っちゃおっと。(笑)
ぬいぐるみなんかではありませんよ、このリャマちゃんたち。本物のすごく調教されたリャマちゃんです。

Pastoruri氷河までのトレッキング世界で一番大きな花と言われる「プーヤ・ライモンディ(Puya raimondii)がたくさん咲いていました。
一番大きいというのはその花の高さです。10mにもなるにょきにょき出ているこの茎に、1万個にのぼる花をつけるというのです。
このプーヤ・ライモンディは、50年に一度とも100年に一度とも言われていますが、その長い生涯に一度しか咲かない幻の花なんですね。
その長い生涯の最後の時に、長い時間かけて根元に貯めたデンプンを使い、一気ににょきにょきと茎をのばして花をたくさん咲かせるそうです。
そして花が終わると枯れてしまうんです。
最後の最後に大きい茎にたくさんの花を咲かせる、神秘の植物です。
しかし、今回はたくさん見れたなぁ~~。
すごいです。

Pastoruri氷河までのトレッキングここまで沢山の幻の花が咲いているのには驚きました。

Pastoruri氷河までのトレッキングそしてそのプーヤ・ライモンディの近くに、神秘のコバルトブルーの泉がありました。
いったいどれくらい深いのだろうか、よくわかりませんが、本当にきれいな神秘の色をしています。

Pastoruri氷河までのトレッキングじっと見ていると、吸い込まれてしまいそうなくらいです。

Pastoruri氷河までのトレッキング氷河が近付いてきました。
あれに登るのかなぁ~~と思っていたら、実はあれは反対側の山の氷河だそうです。
あ~~良かった、だってかなり急なんだもん。(笑)

Pastoruri氷河までのトレッキングさて、パストルリ氷河へ登る起点に到着です。
後ろの氷河の山は、反対側の「Huarapasca(標高5418m)」です。
標高5000m台でこんな立派な氷河があるということは、やはりこの山群の中でも低い位置に氷河があるということの証です。

Pastoruri氷河までのトレッキングでは、のんびりと整備された山道を歩き始めました。目指すパストルリ氷河は目の前です。
すぐに行けそうな気もしますが、2時間近くかかるそうです。
というのも、標高が高い(5000mくらいあります)し、この高さまでくると、空気中の塵が少なく、屈折率が平地と違うので、遠くのものが近くに見えるんです。
ものの30分もあれば登れそうに見えるんですけどね。
しかし、登山道はなんと!!コンクリート舗装です。驚いちゃいました。

Pastoruri氷河までのトレッキングあっ、Yさんずるい!!。下で待機していた引馬に乗っているではないですか!!。
なんだか気持ちよさそうだなぁ~~、乗りたいな~~。
でも私たちは頑張って歩くんだもんね!!。自力で登らなくっちゃねぇ。(笑)

Pastoruri氷河までのトレッキングゆっくりと、息を整えながら標高5000mはかなりのきつさです。スタート地点の下を振り返っての写真。

Pastoruri氷河までのトレッキング息の絶え絶えになりながら、やっとの思いでパストルリ氷河に到着しました。
確かに氷河の印象は、33年前と全然違っていました。
もっと大きくて、池なんかなかったし、確か氷河にトンネルのような空洞があった記憶があります。
温暖化の影響は地球隅々に及んでいるんですね。

Pastoruri氷河までのトレッキング地球温暖化はこの地図を見ると一目瞭然です。
私がここへ来た最初の1983年は結構この氷河も大きかったんですね。今は白いところなので、かなり後退しています。
その分登りがきついです。

Pastoruri氷河までのトレッキングしかし、氷河は美しいです。°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°✨。
本当に真っ青な青空。なんて良い天気でしょうか。この時期としては極めて珍しいです。

Pastoruri氷河までのトレッキング間近に見るパストルリ氷河。

Pastoruri氷河までのトレッキング標高5000mを2時間かけて歩いてきた私たち。
以外と支配人はひょうひょうとした顔をしていますが、それに比べて私はもうヘロヘロ~~~、ぜえぜえ~~。(+o+)
男のほうが弱いんだなぁ~~(笑)。

Pastoruri氷河までのトレッキング氷河に近寄ってみました。白だけじゃなく、青いところや瑠璃色のところもあり、様々な色合いです。

Pastoruri氷河までのトレッキングパストルリ氷河を満喫し、帰りましょう。向かいの氷河の山、Huarapascaが良く見えています。

Pastoruri氷河までのトレッキングやはりね、氷河の氷に手を触れてみなくっちゃね。冷たいですか~~、支配人さん。
あっ、手袋してるじゃない。ずるいぞ!。(笑)

Pastoruri氷河までのトレッキングバスが止まっているベースが見えてきました。時間は午後2時半。もう午後だけれど、ほんとうにど快晴!!☀☀☀
最後までHuarapascaの氷河がとても良く見えました。なんてついているんでしょうね、私たち。

Pastoruri氷河までのトレッキング下山し、まだお昼食べていないから、お腹めちゃ減りです。
売店で売っている、タルウィという豆を使ったサラダを食べました。
この豆は、なんと!!、ルピナスの種なんですね。水に2週間つけてあく抜きしたあと煮たり茹でたりすり潰しておからみたいにしたりして食べるんです。
Wikipediaによると、「ザッショクノボリフジ(雑色昇藤、学名: Lupinus mutabilis)は、ルピナス属(ハウチワマメ属)の植物種の一つ。その食用豆のためにアンデスで栽培されている。現地ではtarwi、tarhui、chocho、altramuzなどと呼ばれる。」と書いてありました。
主にペルーのクスコ地方では「タルウィ」、ここアンカッシュから北はコロンビアまでおおむね「チョチョ」と呼んでいるみたいです。

Pastoruri氷河までのトレッキングこれがそのルピナスです。もう種が入った鞘ができていますね。この写真は今回の旅の中で、エクアドルの首都キト郊外の4000m級の山で撮影しました。

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